CADファイルを送るとき、送るファイルが1つだけということはめったにありません。図面は外部参照、画像、フォントを 参照し、Revitモデルは他のモデルやCADファイルをリンクし、SolidWorksのアセンブリは部品のツリーです。それらの リンクはどれもファイルパスです。途中でフォルダ構成が変わると、受信者が開いた図面は参照の欠けだらけに なります。このガイドでは、パスが壊れないようにプロジェクトをまとめる方法と、CADやBIMのファイルを1つの 完全なフォルダとして送る方法を紹介します。
CADファイルにとってフォルダ構造が重要なのはなぜ?
主要なCAD・BIMツールはどれも、参照をパスとして保存しています。
| ソフトウェア | 参照されるもの | パスの保存方法 | まとめるためのツール |
|---|---|---|---|
| AutoCAD | 外部参照、画像、PDF/DWFアンダーレイ、フォント、印刷スタイル | 参照ごとにフルパス(絶対)、相対パス、パスなし | eTransmit |
| Revit | リンクしたRevitモデル、CADリンク、画像 | 相対または絶対(「リンクを管理」の「パスの種類」) | eTransmit for Revit |
| SolidWorks | アセンブリ内の部品、部品やアセンブリの図面 | 参照する各ドキュメントへのパス | Pack and Go |
絶対パス(P:\Projects\2026\Tower\xref\grid.dwg)は、受信者のドライブ名が違うとすぐに壊れます。相対パス
(..\xref\grid.dwg)は、プロジェクトフォルダがどこに置かれても機能し続けます — サブフォルダが送ったとおりに
届く限りは。
多くの転送方法がつまずくのは、この2つ目の条件です。メールはフォルダを運べません。クラウドドライブはオンラインでは 階層を保ちますが、ダウンロード時には通常ZIPにするため、受信者は正しい場所に展開しなければなりません。フォルダを ファイルの一覧に平らにしてしまうツールもあり、そうなると相対パスは完全に壊れます。
送信のためにCADプロジェクトを準備するには?
AutoCAD:相対パスの外部参照とeTransmit
- 外部参照パレットで、各外部参照が相対パスを使っているか確認します。ホスト図面と別のドライブにある 外部参照は相対パスとして保存できないので、先にプロジェクトフォルダへ移動しましょう。
- eTransmitを実行し、トランスミッタルの種類にフォルダを選びます。こうするとパッケージはアーカイブでは なく普通のフォルダになります。
- 何かを送る前に、トランスミッタルレポートで欠けているファイルがないか確認します。
Revit:リンクとeTransmit for Revit
- リンクを管理を開き、パスの種類の列を確認します。リンクは相対であるべきです。
- モデルを閉じてeTransmit for Revitを実行します。ホストモデルと依存ファイルをコピーし、絶対パスを相対パス またはパスなしに変換するので、パッケージ内で依存ファイルが見つかるようになります。
- ワークシェアリングしているモデルは、切り離したコピーを送りましょう。受信者があなたの中央モデルのコピーで 作業するべきではありません。
SolidWorks:Pack and Go
Pack and Goは、設計に関連するファイル — 部品、アセンブリ、図面、その他の参照 — を集め、フォルダまたはZIP ファイルにコピーします。フォルダのオプションを選び、受信者に必要なら図面も含めましょう。
CADのプロジェクトフォルダを送るには?
プロジェクトをフォルダとしてまとめたら、フォルダのまま送ります。
- StrongFolderを開き、Upload Folder(フォルダを選択)をクリックします。
- まとめたプロジェクトフォルダを選びます。アップロードは行われず、ブラウザは階層を読み取るだけです。
- コンサルタント、施工者、クライアントにリンクを送ります。
- 受信者は保存先を選んで同じフォルダ階層を受け取り、ホストファイルを開きます。相対参照は最初から正しく解決されます。
フォルダはフォルダのまま送信されます。サブフォルダもファイル名も保持され、ZIP圧縮は行いません。 フォルダ全体を構造ごと保存するにはFile System Access APIを使います。対応するのはパソコンのChrome、Edge、OperaなどのChromium系ブラウザです。その他のブラウザでは、ファイルを1つずつ、またはZIPとしてダウンロードできます。
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大きなCADファイルを送るにはどの方法を使うべき?
| 方法 | フォルダ構造 | 無料のサイズ上限 | 事前のアップロード | 送信者がオンラインでいる必要 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| メール | 不可 | 約20〜25 MB | 必要 | なし | 小さなDWGやPDFを1つ |
| クラウドドライブ(Google Drive、OneDrive、Dropbox) | オンラインでは保持、ダウンロード時は通常ZIP | ストレージ容量 | 必要 | なし | 利用可能にしておく必要があるファイル |
| CDE(Autodesk Docs、その他のプロジェクトプラットフォーム) | 可(管理される) | プランによる | 必要 | なし | 複数の関係者による継続的な共同作業 |
| 転送サービス(WeTransfer型) | 通常はZIP | ベンダーの最新プランを確認 | 必要 | なし | ときどきの1回限りの送信 |
| StrongFolder(P2P) | 保持、ZIPなし | サービス側の上限なし | 不要 | あり | まとめたプロジェクトのすばやい受け渡し |
大きなプロジェクトはすぐにかさみます。リンクを含む統合BIMモデルとレーザースキャンの点群は、数十〜数百GBに 達することがあります。インターネット経由の転送はどれも送信者の上り速度で制限されます。50 GBなら100 Mbpsで 少なくとも約67分(400ギガビット ÷ 100 Mbps)、50 Mbpsで約2.2時間かかります。直接転送なら、その待ち時間を 2回(アップロード、次にダウンロード)繰り返さずに済みます。
CADファイルにStrongFolderを使うべきでないのはどんなとき?
- チームが毎日同じモデルで作業している。 バージョン管理、権限、監査証跡を備えた共通データ環境やPDM/Vault システムを使いましょう。
- 契約で、特定のプラットフォームでの正式なトランスミッタル記録が求められている。 それに従いましょう。
- 受信者が終わるまでパソコンをつけたままにできない。 受信者のダウンロードが終わるまで、送信者のブラウザタブを開いたままオンラインにしておく必要があります。ファイルはサーバーではなく送信者のデバイスから届くためです。
- 受信者がスマートフォンやタブレットでリンクを開き、フォルダ構造が必要。フォルダ全体の保存にはパソコンの Chromium系ブラウザが必要です。
プロジェクトファイルにも十分安全ですか?
WebRTCはすべてのデータチャネルをDTLSで暗号化するため、どの接続でもファイルのストリームは転送中に暗号化されます。 ファイルがStrongFolderのサーバーにアップロード・保存されることはありません。 リンクを作成するため、サービスは転送のメタデータ(ファイル名・フォルダ名、サイズ、ファイル数)を保持します。 直接接続できない場合(厳しい企業ファイアウォールや一部のモバイル回線など)、暗号化された ストリームはStrongFolderのリレー(TURN)サーバーを経由します。リレーはデータを中継する だけで、保存はしません。 あなたが共有している間は、 リンクを持つ人なら誰でもダウンロードできるので、リンクは意図した受信者に直接送り、受け取りの確認が取れたら Stop Sharing(共有を停止)をクリックしてください。セキュリティとプライバシーと 安全なファイル共有をご覧ください。
まとめ
参照を壊さずにCADファイルを送るには、パスを相対にし、すべての参照をプロジェクトフォルダ内に置き、eTransmitや Pack and Goでフォルダにまとめ、そのフォルダをフォルダのまま送ります。P2Pの直接転送なら、この最後の手順を ZIPもアップロードもなしで行えます。日々の共同作業には、引き続き共通データ環境が適しています。図面やPDFについては 大容量の書類を送る方法を、フォルダ全般については フォルダをZIPせずに送る方法をご覧ください。