送る前にフォルダをZIPにするのは、メール添付の時代の習慣です。時間がかかり、必要なディスク容量は2倍になり、 写真や動画ではファイルはほとんど小さくなりません。このガイドでは、フォルダをフォルダのまま — サブフォルダも ファイル名もすべて — 送るファイル共有の方法を紹介し、主な手段を比較します。
そもそもなぜフォルダはZIPにされるのですか?
ほとんどの共有手段は、単一のファイルのためにつくられました。メールの添付、チャットへのアップロード、従来の ダウンロードリンクが運べるのは1つのファイルなので、フォルダはまず1つにまとめなければなりません。それを行うのが ZIPです。ファイルのツリーを1つのファイルに変え、その中にパスを保持します。
書類が数点ならそれで十分です。しかし、フォルダが40 GBの動画プロジェクト、3,000枚のRAWファイルを含む撮影データ、 20万の小さなファイルを含むコードリポジトリだと、つらくなります。
- 時間。 大きなフォルダの圧縮と展開には、転送そのものより時間がかかることがあります。
- ディスク容量。 送信者にはフォルダとZIPの分の容量が、受信者にはZIPと展開したフォルダの分の容量が 必要です。
- メディアではほとんど効果がない。 JPEG、RAW、MP4、MOVはすでに圧縮されているため、動画フォルダのZIPは フォルダとほぼ同じサイズです。
- 壊れやすさ。 大きなアーカイブの1バイトが壊れただけで展開全体が失敗することがあり、大きなフォルダを 複数のZIPに分割して、後で組み直さなければならないツールもあります。
フォルダをZIPせずに送るには?
現実的な選択肢は4つあります。どれが合うかは、フォルダのサイズと、受信者のダウンロード中にあなたがオンラインで いられるかどうかで決まります。
| 方法 | フォルダ構造 | 受信者はZIPを受け取るか | サイズ上限(無料) | 事前のアップロード | ダウンロード中に送信者がオンラインでいる必要 |
|---|---|---|---|---|---|
| メールの添付 | 非対応 | ZIPにする必要あり | 約20〜25 MB | 必要 | なし |
| Google Drive/OneDriveの共有 | オンラインでは保持 | 通常、ダウンロード時 | ストレージ容量 | 必要 | なし |
| Dropboxの共有リンク | オンラインでは保持 | 通常、ダウンロード時 | ストレージ容量 | 必要 | なし |
| 転送サービス(WeTransfer型) | 場合による | 通常 | 2〜5 GBが多い | 必要 | なし |
| StrongFolder(P2P) | 保持 | 受け取らない | サービス側の上限なし | 不要 | あり |
方法1:StrongFolderでフォルダを直接共有する(ZIPなし、アップロードなし)
StrongFolderはあなたのブラウザを受信者のブラウザにつなぎ、暗号化されたWebRTC接続でフォルダを送ります。上の手順は 1分もかかりません。フォルダを選び、リンクをコピーして送るだけです。受信者がリンクを開くと、パソコン上の保存先を 選び、StrongFolderがそこに同じフォルダ階層をファイルごとに再現します。
事前に何もアップロードしないのでダウンロードはすぐに始まり、サーバーに何も保存しないので転送後にコピーが 残ることもありません。1つのリンクを複数の受信者が開けます。各受信者は送信者から直接ダウンロードします。
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方法2:クラウドドライブにフォルダをアップロードして共有する
Google Drive、OneDrive、Dropboxでは、ブラウザにフォルダごとドラッグすれば、オンラインで構造が保たれます。 受信者はすべてをダウンロードしなくても、フォルダを閲覧して個別のファイルを開けます。次のような場合には最適です。
- 受信者がオンラインでファイルを閲覧・プレビューする必要がある
- 受信者のダウンロード中にパソコンをつけたままにできない
- 複数の人が数週間アクセスする必要がある
注意点:受信者がウェブからフォルダ全体をダウンロードすると、これらのサービスは通常それをZIPにまとめます (Google Driveは大きなフォルダを複数のZIPに分割することがあります)。また、まずアップロード全体を待つ必要があり、 フォルダはストレージ容量にカウントされます。
方法3:ファイル転送サービスを使う
WeTransferやSmashのようなサービスはブラウザでフォルダを受け付けますが、受信者は通常ZIPを受け取り、無料プランには サイズの上限があり(2〜5 GBが多い)、ファイルは数日間サービスのサーバーに残ります。オンラインでいたくない ときの、小さな1回限りの送信には便利です。
方法4:USBドライブや外付けディスクにコピーする
TB単位のデータや、インターネットの上り速度が非常に遅い場合は、手渡しできるなら物理ドライブに今もかなうものは ありません。フォルダ構造も正確に保たれますが、別の大陸にいるクライアントには使えません。
受信者はすべてのサブフォルダを含むフォルダをどう保存するのですか?
受信者がフォルダへのStrongFolderのリンクを開くと、ブラウザが保存先を尋ねます。StrongFolderはディスク上に同じ サブフォルダを作り、届いたファイルを順に所定の場所へ書き込みます。メモリに溜めたりアーカイブにまとめたりは しません。
このようにフォルダ全体を保存するにはブラウザのFile System Access APIを使います。現在これは パソコンのChrome、Edge、OperaなどのChromium系ブラウザで利用できます。その他のブラウザでは、受信者はファイルを 1つずつ、またはZIPとしてダウンロードできます。頻繁にフォルダを送るなら、受信者にChromeでリンクを開いてもらい ましょう。
大きなフォルダを送る前に確認すべきことは?
- 受信側のディスクの空き容量。 フォルダ全体が入る容量が必要です。
- あなたの上り速度。 直接転送は送信者の上り回線より速くはなりません。上り50 Mbpsで100 GBなら約4.5時間です。
- スリープの設定。 受信者が終わるまで、パソコンを起動したまま、StrongFolderのタブを開いたままにします。 ノートパソコンは電源につなぎましょう。
- 受信者に適したブラウザ。 フォルダを構造ごと保存するには、パソコンのChrome、Edge、Opera。
それでもZIPにしたほうがよいのはどんなとき?
フォームに添付する、バックアップドライブに保管する、アーカイバーでパスワードをかけるなど、1つのファイルが 必要なときはZIPにする意味があります。フォルダに数十万の小さなテキストファイルが含まれていて、受信者がフォルダを 保存できないブラウザを使う場合にも役立ちます。それ以外 — 撮影データ、動画プロジェクト、デザインやCADのフォルダ、 ゲームのMOD — は、フォルダをそのまま送るほうが時間もディスク容量も節約できます。
まとめ
フォルダをZIPせずに送るには、P2Pの直接転送を使いましょう。受信者は同じフォルダ階層を受け取り、何もアップロードも 保存もされず、サービス側のサイズ上限もありません。オンラインでいられないときや、相手が数週間ファイルを閲覧する 必要があるときは、代わりにクラウドドライブを使いましょう。トレードオフについては P2P転送とクラウド転送の比較で、サイズについては 大容量ファイルの送り方で詳しく解説しています。